CRAFTNEYの始まり by Hinago

実はこのプロジェクトのスタートは2012年だったかもしれない。
ある日、HISAから「フロイドみたいな曲ができた、なんとかならないか?」
とMIDIデータが送られてきた。
いい雰囲気だったけどその時は「おれにはできないなぁ、、」という感じ。
で知り合いのKBプレーヤーに聴いてもらって、いっしょにやってみませんか?と相談したりするも色よい回答は得られず進展しないまま数年が経過。

その後2015年頃になってHISAからMagic Night Show,Goodbye Hero のMIDIが送られてきてこれはいよいよ本格的に始めてみようかという気持ちが高まる。
彼はとにかく曲ができちゃってできちゃってしょうがない感じ(笑)
紆余曲折のあと、とりあえず二人で進めてみようとなりまずはGoodbye Heroに着手。
HISAのボーカルとアコギ、これに打ち込み系のパート、エレキギターとベースをかなり苦労して重ねていった。
終わってみるとなかなかの出来だったのでちゃんとしたMIXに出すことにしてCRAFTNEY最初の曲が完成した。

このパターンで続いてMagic Night Showもコンビで仕上げた。
(*ベースはその後アケさんが加わりさらにかっちょよいROCKなベースに差し替えられた)
けっこういいじゃないか!

これに気をよくして、あのフロイドっぽいヤツも今ならできるんじゃないか?と思い立ちハードディスク上の古~いMIDIデータを探し出してDAWに読み込んでギターを入れてみた。
数年前にはおれにはできないと感じたんだけどなぜかどんどんアイデアが沸いてきて、外出時にICレコーダでいろんな音を録音したりするようになり、それらを加工しまくったSEをふんだんに取り入れた実験的な曲になった。
SEの素材として特に人の声はおもしろい。
なんか言ってるんだけどなに言ってるかわかんない、、って感じがスキ。

HISAがこの曲・The Lands End Station をどういうイメージで作ったかは聞いてないんだけど、おれの解釈は丸の内線の秘境・方南町駅(笑)
この曲の制作途中でベーシストのアケさんが加わりCRAFTNEYは3人組になりバンドっぽくなった!

全14曲、とても苦労したしどれも思い入れがありますが、この3曲がCRAFTNEYの「始まり」という感じです。

アルバム収録曲全曲解説 by HISA

  • 最悪バンド「マジックナイトショー」
    アップテンポなロック。日本語版のマッカートニーのジェット風。歌詞は、せっかくのデビューライブもお客は5人だけ、ドラマーのリズムは悪いし、ギターの弦は切れるし、バンド名もダサいしと、救いようのない内容。でも、どのバンドでも最初はそんなもの。Craftneyもそんなものだろう、多分。
  • マネーゲーム
    ピアノは田中裕之氏(5mm)。株に全財産投資するも結局は損するといった内容の歌詞。これは実体験に基づいている。昔、ヤオ○ンの株で大損した。最近、株の売買だけで巨額の富を得る事には疑問を持ち始めた。何か間違っている。やはり真面目に働かないとね。サウンド面はアップテンポなライブ向きの楽曲。途中でリコーダーのソロを入れてみた。
  • 僕のルーティンディ
    世界的な大ヒットを狙ったスローテンポのバラード。P.マッカートニーが英語で歌えば大ヒット間違いなし! よし、Davidに歌ってもらおう。彼もこの曲の事はメロディーが良いと褒めちぎってくれたぜい。
  • ずぼらなポストマン
     1930年代のコメディ映画のBGMをヒントに書いた曲。ジャンゴ・ラインハルトのようなジプシージャズを明るい感じでやってみたくて、アコースティックギター中心の音作りにしてみた。バイオリンが入ってきても良かったかなあ。歌詞に出てくるポストマンは九州で働く郵便局勤務の友人がモデル。友人曰く、忙しく郵便配達をしていると手紙をすべて川に捨てたくなるそうだ。
  • シーツの砂漠
    シタールはカワムラ氏(マーヤ)、リードギターは健夫君(元ビーグルハット)。正夫君が初のボーカルに挑戦。この曲はもともと正夫君ボーカル用に書いた。インド風の楽曲で、曲の最後に正夫君の行きつけのインド料理のレストランの皆さんに即興で歌ってもらった。その即興部分の歌詞が「俺はインド人じゃないぜ~、本当はネパール人なのさ~、だまして悪かったな~」みたいな感じ。ネパール語で歌っている。こんな歌詞を、見ず知らずのネパール人に歌わせる正夫君のフォースは私の想像を超えている。参考までに池谷氏(元ビーグルハット)も参加したが、残念ながら一音も出していない。でもRECのボタンは押したはず。
  • どこまでもブルー                              アコギの弾き語り。                  
  • 回転アルベルト
    2016年に来日したアルバート・ハモンドのステージを見て、インスピレーションを受けて書いた曲。70歳を超えていてもステージで回転しながら歌うアルバートは本当に元気だ。俺たちはそれを目指しているのだ!
  • パイロットになりたい
    パイロットのような曲を書こうと思って書いた。Davidから「パイロットみたいだね。」と言われたから、多分、そんな雰囲気があるのだと思う。
  • 川辺のカフェ
    フランスのシャンソンみたいな曲を書きたくて書いてみたが、やっぱりマッカートニーっぽくなった。
  • キャスター付マッサージチェアー
    言葉遊びの3拍子の曲。いろんな楽器が登場するところが面白いと思う。バイオリン、ビオラ、チェロ、アコギ、口琴、ウクレレ、ピアノ、太鼓、エレキギター、ベース、パーカス、もっとあったかも。
  • ランズ・エンド・ステーション
    ビーグルハット解散直後に書いた曲。ピンクフロイドみたいなドラマチックな曲が書きたかった。アコギとエレキギターがうまく絡み合っていていい味出していると思う。エンディングの正夫君ギターソロはかっこいいよ。
  • グッバイヒーロー
    この曲は正夫君と二人でどこまで2人だけでやれるか試にやってみた記念すべき第一弾の楽曲。ポップな楽曲。案外出来栄えが良かったので、これをきっかけにCraftneyが本格化した。
  • 夜のポストマン
    正夫君の楽曲。フュージョンな感じのインスト。ポストマンの続きの曲だ。